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インフレについて

インフレについて

 最近は,消費者物価予測が思ったよりも緩やかになるとの報告が
発表されている。日銀の消費者物価指数の上昇目標である2%が難しいとの見解が示され,引き続き量的緩和が続きそうな気配である。

 しかし,スーパー等で買い物をしていると,これまでよりも高いなぁ
と思うことが多々あり,特に野菜等の食料品について,えぇーと思うくらい180円くらいだった大根が,250円になっていたりする(40%増)。20%増なんて普通な感じである。
 上記の2%が難しいとの発表と実生活との差は著しいと感じている。
要は,政府の発表がどのようなものであれ,値段が上がっていることは,間違いないことから,実際の感覚の方が正しいとultra1は,考えます。
 近いうちに,100円ショップが200円ショップに変更になるのではないかな。

 さて,物価上昇といっていますが,この言葉は正しいのでしょうか。
世の中で使われる言葉は,気をつけなければいけません。悪い言葉は,認識がずれるように,工夫されています。株が下がったら,下がったと言わず,軟調とか,利益確定といいます。みんな株が下がって,損しているだけなのにね。
 物価上昇と言われれば,単純に物価が上がっているように感じます。
あっそうか。資源価格があがって,物価が上がっているのかってね。
そう思った人は,完全にだまされているいるのです。
 そもそも物価が上昇しているのではなく,お金の価値が下がっているのです。
インフレは,物価上昇ではなく,お金の価値の低下が,物価上昇として表現されていると定義してくださいね。
 それでは,なぜ,せっかく働いて貯めたお金の価値が低下しているのでしょうか。
そうです。国の借金が原因です。国が歳入を確保するために,日銀が国債を発行しますね(お金を刷りますね)。これで,国内のお金の量がどんどんと増えていきます。
そうなると,どんどん増やしたお金で,物を買えば裕福ってなりますが,
そのようにはなりません。物の価格は国内だけではなく,海外も関係してきます。
日本でお金の量を増加させれば,当然,お金の価値を下げることによって,購買力を一定に保つことが必要となります。
 すなわち,国の借金は,お金の価値の低下による国民の購買力低下といった形で償うことになるのです。

 日本の現状は,国の借金残高(国債残高)が1000兆円程度。年間あたりの収入(歳入)が約100兆円で,43兆円ほどは借金(国債)でまかなっています。残り57兆円が純粋な収入です。
その100兆円で予算を組むのですが,その内,25兆円ほどは,借金の返済です。
43兆円借金して,24兆円ほどを毎年,返済するって,毎年,約△20兆円のマイナスなので毎年,20~30兆円づつ借金が増えていくのですね。
 一般の国民には,許されないことも規模が大きくなると許されちゃうのですね。
国民一人あたり820万円,家庭あたりにすると1,900万円の借金です。
ultra1も,あなたも,1,900万円を借金しているのですぞ。
 1900万円ならば,まあ,サラリーマンであれば,月10万円の返済で約10年で,なんとか返せそうな額です。それくらいのお金の価値の低下があっても,不思議ではないということです。
 東日本大震災の復興予算として,毎年,4兆円が必要で,この中に,原発事故の対応費用が含まれていないとのことで,仮定で算出すると大変な事になるのでしょう。見通せないと
いった発表がベターなのでしょう。

 それで,この国債(借金)でよく言われるのは,”将来への負担の先送り”といった言葉です。
これも,まゆつばものです。国債による借金は,将来への負担の先送りではなく,自分達がインフレで購買力を奪われるといった形で,影響を受けるのですよ。
 将来の先送りだと,未来を生きる子供達に申し訳ないといった発想になり,ごめんと言いながら,借金を繰り返しているのですが,認識が間違っています。国債による借金による購買力の低下によって,貯蓄を台無しにしながら,進行しているといった認識が正しいのです。
 ただし,物価上昇が難しい状況であれば,増税により,借金の返済をすることになりますが,
結局は,国民の購買力の低下につながることには変わりがありません。国が国民に説明しやすい方法がとられるのでしょう。
 
 問題提起ばかりで,ultra1は,対策を述べるほどの先見性をもっておりません。ちまたで言われているのは,金,不動産等の実物資産(コモディティ),外貨等ですが,自信をもって,
これといったものが見いだせません。急いで資金を使って,対策をしても,時の流れは思ったより,進まないものです。株式投資と同じで,タイミングほど難しいものはありません。

 異次元の量的緩和で日銀が国債を引き受け,好き放題に借金が出来る状況の日本ですが,乗った船からは降りられません。いきつくとこまで,付き合って,一緒に歩むしかありません。
 インフレ,増税が続いても,想定通りで驚かないようにしましょうね。