研究の進め方とは

まず,第一に重要なことは,研究は1人でするものではないということである。

というのは,先人の発見した知識を知らなければ,過去にやったことを再び繰り返して

しまうという弊害が発生するからである。これを防止するためには,自分で文献の

調査をするのは当然のことであり,加えて,まわりのその分野に長けた人に教えて

もらうことである(よき師をもつこと)。

また,進めるにあたっても,自分が考えた後,必ず,つけ加えて軌道修正をお願い

するために,教えを受けることである。自分本位でやれば,安易な方向へ行くかも

しれないし,大切なポイントが知識のなさから抜け落ちているかもしれない。

これを師より助言してもらい,付加,修正をするのである。「研究とは1人でやるもの

ではなく,チームで結果を出すものである。」しかし,実際にやるのは,1人1人の

能力が大切であり,良い教えを多く出して良いものを作り上げるには,チーム全員

のブレインが必要となる。

第二に,研究は計画が重要である。これは,期限を決めて,行わないと結論がでず,

だらだらとやり続けてしまい,すべての検討項目が達成できずに,終わってしまう

ことを避けるためである。何をいつまでに終了させるということを明確にしておかない

と自分本位の計画で,時間を自分の都合にあわせて配分してしまうことになる。

会社は,組織であるため,組織としての意志決定にかかる日程を見積もって,

早めに仕上げねばならない。自分本位ではなく,会社本位で時間を配分せねば

ならない。また,並列に他の研究を行う時も,工程管理を徹底しておかねば,

どちらかに偏り過ぎる可能性もでてくる。年間を通じた配分で,よりよい研究成果を

上げられると思う(計画を立てないで,最後に慌てるよりも確実によい)。

さらに,残業が多いことは,時間配分,人の使い方等とすなわち,マネジメント能力

が低いことを意味する。どの仕事にどれくらいの時間がかかるかということをあらか

じめ見積もっておいて,これを時間内で終わらせるには,何人必要かを明確にして

おき,人員配置を行うべきである。

これがアメリカ,ヨーロッパでの時間内で生産性を高くするコツである,日本は,

残業手当を払わずに安く,高い生産性を生みだすようであるが,これを当たり前と

思わず,適切な人員を常に考えることである。